神戸の夜を越えて

ホテルに一泊したのですが、朝部屋でチェックアウトの為支度をしていると、部屋の電話が鳴った。「フロントかな?」と思って受話器を取るとなんか流暢じゃない英語を喋ってるおっさんの声。masumiさんが「は?」と聞き返すと、もう一度カタコトの英語で「るーむわんわんぜろふぉー?」と聞かれた。確かに今自分が居る部屋は「1104」だ。「はい」と返事をすると、電話のむこうのおっさんは「おうけい♪」と言って一方的に電話を切った。(何かの間違いかな?)と思って放っといたら30秒後、
『どんどんっ!!!!』
masumiさんの部屋のドアをノックする音が…。
返事はしなかった。恐る恐るそぉおおおっとのぞき穴から見てみると、白いポロシャツにウエストポーチ・紺色のキャップをかぶった眼鏡のおっさんが立っている。『…っ誰ぇ?』全く見覚えが無いし、ルームサービスとかの人でもなさそう。どうしようどうしようと思っていると再び…
『どんどんどんどんっ!!!!!!!!!!!』
怖い!!もうこうなったら怖い!!無視しよう。その間masumiさんはずっとのぞき穴から見ている訳ですが、向こうから見えてたらどうしようとか、鍵ぶち破って入って来て刺されたらどうしようとか色々頭んなかぐちゃぐちゃになってかなりてんぱってました。
そのうちそのおっさんは「おっかしいなぁ」みたいに首をかしげながらドアの前から立ち去りました。誰だったんだよぉう。やめてよぉう。怖いんだから。