意地

と言うわけで、結構すごい感じで終電を無くしました。
いつも僕は都内で電車が無くなったらすぐタクシーに乗ってしまいます。いやいや、別段お金に余裕がある訳ではありません。どうしても家に帰りたいのです。少しの距離なら歩いてでも帰ります。しかし周りには「終電なくしたら朝まで仕事現場で寝る。」だとか「漫画喫茶で時間を潰す」だとか言うやつがおりまして。僕なんかから言わせて頂けるなら「あほう!!朝まで仕事現場で寝たりなんかしたら起きて目を開けた瞬間すぐまた仕事現場なんだぞ!最悪そのまま仕事に取り掛かるなんてハメになるかもしれんのだぞ!!」と、「漫画喫茶に2千円ぐらいだして朝まで居て始発で帰るんだったら、その2千円を丸々タクシー代に費やすね!行ける所まで行ってたどり着かなかったらそこから歩くね!!」と、思っていたのです。
でも、現実にそうも言っていられなくなる状況に初めてなりました。しかもそんな時に限って所持金1000円と小銭少々。土日祝日のATMの残酷な時間帯。この海まで程近い場所から家までタクシーに乗ったら2万円はかかる。この金額からして歩ける距離ではなかろうよ。そして辺りにはドリンクバーだけで粘れる様な24時間経営のファミリーレストランも無い。絶望。
脳裏によぎったのはさっきまでいた仕事現場の方の言葉「終電なくなったら戻っておいで!ほんでどうせ朝まで居るんだったら仕事手伝ってよ♪」
嫌だ!!!どうしても嫌だ!!だったら外で朝が来るのを待っている方がまだマシさ。と、薄情っぷりを充分に発揮した所でなんとATMが動きだしてくれた。下ろしたお金を握り締め、迷わずにインターネットカフェへ!!「こんな所で時間を潰すなら…」とか言ってた自分、馬鹿。素晴らしい施設じゃあないか。少しでも眠りたいので「フルフラットシート」へ直行。こりゃあみんな通うわけだ。