自意識過剰と言うもの。

私は自意識過剰です。これが生活の一部を邪魔しているのは自分でも重々わかっています。しかし、治そうと思ってすぐ治るものではありません。勝手に人の目を気にして勝手に悪い方に考えて勝手に怖がっています。人と目が合うだけで「わ!怖い人かもしれん!変な所へ連れて行かれたらどうしよう」とまで考え、小走りになる。そんなmasumiさんに恐怖をこれでもかと突き付けてくる、ここ東京。
仕事を終え、帰りの電車の中。
…視線を感じる。
いつから居たのかわからないけれども、男の人と目が合う。
自分の自意識過剰っぷりに嫌気がさしておりますので、簡単に悪い方向に考えない様に色々な可能性を考える。
「ははあん。実はmasumiさんの後ろのチラシでも見ているのでは?」「ただ単にぼぉうっとしていたのでは?」「たまたま視線の先にmasumiさんが立っていただけでは?」
いくつもの事柄が浮かんでは消え浮かんでは消え。駅に着く度に人の出入りが有るにも関わらず、ずっと視線はmasumiさんへ注がれたまま。
…もうだめです。5駅の間視線が外れないなんてありえない。「怖い」が頭いっぱいに広がる。
さて、最寄駅で降りても良いものか。これでつけられでもしたら…。家の前で刺されたらどうしよう。まず誰に電話しよう…等々と考えている間にも間もなく最寄駅に到着してしまう。男よりも先に下りなければ良いのだ!と思うも、終点まで言ったら逃げられないとも思い…最寄で降りるのはやめて、ひとつ先の駅でドアが閉まる寸前で飛び降りよう。もうほんの1分位の間に脳味噌フル回転。次の駅でシャっと降りる。降りたら後ろを振り返らず一気に出口まで走る。地上に出る階段で後ろに誰も居ない事を確認。まだ安心してはいけません。違う出口から来ていないかをも確認。交差点の信号が青になったと同時に家まで一目散。まるでサスペンスドラマかのよなmasumiさん。
なに?なにこれ?ばかじゃん。
しかしね、本人本気。
これが自意識過剰と言うものなんですねぇ、みなさん。