お祖父ちゃんが死んだ。

仕事をしながらうっかり寝てしまい、布団も敷かず畳に雑魚寝状態。寒くて目が覚めた。寝ぼけ眼の先にはお祖父ちゃん。「ほれ」と小さい声で言いながら、夏がけをそっとかけてくれた。暖かい。これはきっとお祖父ちゃんがさっきまで使ってたんだ。ありがとう。そう思っているうちにまた眠りの国へ。気が遠くなって行く眼に映ったのは、お祖父ちゃんが雑魚寝する姿。うちに布団を貸したばかりに、自分の布団がなくなったんだ…。風邪引いてもしらねーぞ。
数時間して眼が覚めると、お祖父ちゃんがガビガビになっていた。ミイラみたいに干上がって、潤いなんか微塵も無い。急いで実家に電話した。誰かが電話に出るまで、そんなに時間はかかってないはず。5コール位で通話になったはず。でもその短い間には有り得ない量の涙を流した。ごめんなさい、お祖父ちゃん。
人が死ぬ夢ってその人が長生きするって耳にした事がございます。そうだったらいいのにな。何も無いか確認したくても怖くて実家に電話出来ない自分がココにいます。