所詮夢の話

私は雨の中でクラリネットを吹いていた。radio_spiritさんが側に居て『わぁーすごい!!もっかいやって♪へぇ!なになに?もっかいやって♪』とはしゃいで居られた。私がクラリネットを吹いているのが余程楽しかっただみたいです。そこに中国の男性が何やら沢山の古い資料の様なものをもって私の側に来た。私は楽器を吹くのを止めてそれを見ていた。中国人が持っていたのはもう廃盤になったレコードの束。彼は束をまとめてそれに火を点けた。折角この平成の時代まで綺麗に取っておいたレコードを何で燃やしてしまうのか、理由は分からなかった。彼は『見てないでお前も燃やせよ』と言った。でも、勿体無いと言う思いから中々手伝う気になれなかった。それだけでなく彼に『燃やさない方がいいんじゃぁ無い?』と言うと『俺だって燃やしたくないよ!でも今逆らっても無駄なんだよ!!』と怒鳴った。でも顔はとても切なそうな表情だった。彼にそういった思いがあるのなら、まだ引き返せると私は思った。そんな思いも虚しく中国の男性は『今どんなに頑張っても誰も褒めないぞ』と言われた。しかし燃やす事は出来なかった。勝手にやってろ、そもそも何なんだ。と心で呟いて彼の側から離れた。少し歩くと石で出来た急な階段があった。そこを勢いで降りるととても気持ちの良い小川に出た。岩に苔なんか生えちゃっている位の自然そのままっぷり。裸足で楽しんだ。平川地一丁目が出てきた。